連続お泊り

移動、移動で疲れた。



一泊二日単位で。

相手はそれぞれ。

３人の男性だ。

いつもは頻繁に会えないから、
今回は思い切って会おうと。

その時期が重なった。

お互い時間がなかったんだけど、
まさか泊まりになるとは思わなかった。



最初にお会いした人とは数年前に知り合ったけど、
ほとんどがメールのやり取りだけで、
なかなか実際に会えなかった男性。
同じ部屋の同じベッドに眠ったけど、
お互い酔いすぎてよく覚えていない。
翌朝、二人して笑った。
「これで良かったよね」
と。

二人目はよく行くお店で働くちょっと気になる男性。
多分年下だろう。
ずっと誘われていたけど、
最後の押しが弱かったせいか、なかなかデートまで至らなかった。
今回はたまたま流れで彼の車に乗りこむ事になり、
話が止まらなくなった。
楽しかった。
時間を忘れ、眠るのも忘れ、
朝になるちょっと前に軽くセックスした。

感じるような、
別に感じないような。
歯を磨くような感覚だった。
まるで物語の最後の「。」のような。


三人目は夜中の待ち合わせだった。
流れですぐにベッドに行く事になった。
最初からそういう内容の話だけだった。
卑猥な言葉がジョークに交えられても、
嫌らしくない所が面白い。

断るのも白けるし、
嫌いな相手じゃないから会ってみた。
でも本気にはなってないし、
遊びかといえば・・・そうかもしれなかった。

セックスは良かった。
思わず我を忘れてしまった。

清潔感とお金の使い方に好感が持てた。
でも今後の話が契約みたいになってきたので、
途端に醒めた。

違う、そういうのはしたくない。










最近読んだ本の中に、



「恋はいつかは終わる」
それは確固たる世間の常識に違いなかった。
空は青い、海は青い、命には限りがある・・・・・・
誰かにそんなふうに言われたのと同じことだった。



そんなものかと思う反面、
温めた恋は絶対捨てちゃいけないとも思う私だ。