私が今までフラフラ旅行を楽しんでいた頃、
今の夫と知り合った。
いつ?か思い出せないほど昔のような、
つい去年の事のような。
私にとってはあまり印象ない相手だった。
兄の様に接してくれるのでそれに甘え心地よかったが、
恋愛対象にはならないと思ってた。
あんまり男を感じなかった。
異性に接する時は、ある程度ドキドキ感が必要だと思うのだが、
その頃の夫を思う私の気持ちは、驚くほど冷めていたように思える。
日本からの出張者の割りに、
堂々たる話しっぷりでネイティブに近い英会話力。
日本の某大学を卒業後、こちらのユニバーシティも出ているとのことで、
ちょっとしたエリートだったらしい。
ふぅーん。そうなのって感じだった。
逆にそういうの知って白けちゃってた私。
1度だけ航空会社の手違いでファーストクラスになった時、
後から彼が私の隣に座った。
「あ。どうも。。。」
仕事が抜けた感じの彼はラフな格好で、
髪型も違ってた。
私物が嫌味じゃなく、
持っていた文庫本も題名は忘れちゃったけど
「いい感じ」
って思った。
長い長いフライト時間が、
ゆったりのんびり充実した。
彼の話が全て面白かった。
大して飲んでないのに酔った。
彼に酔ってしまった。
密室だったせいか、気圧が薄かったせいか、
理由は全然わからないのだが。
成田に着く頃にはなんとなく「離れたくない」って思ってしまい、
その願い通り彼は私をストレートに誘ってくれた。
「疲れたね。横浜まで帰れるかな。もし良かったらだけど、
家に帰る前にもう少しだけのんびり話さない?」
ごくごく自然に。
都内のホテルでは普通に一つの部屋を取り、
シャワーを浴びそこのローブを着てベットで寛いだ私。
大きなスーツケースを開けるのも面倒で、
下着や着替えの心配をするより、
とにかく足を伸ばして寝転びたかったから。
彼はギラギラすることもなく、
そのままの格好で私の横に座りあれこれ話をするうちに、
私はうつらうつら夢の中へ。
夜中に目覚めると私に背を向けて彼は眠ってた。
何もしてこなかったことにちょっとだけ不満だったけど、
このタイミングで何かあったらあったで、
イヤだと思った。
体は気持ちよくなっても、
心はシラフというか。
そんな事を考えながらもまた眠りにつく。
モーニングのコーヒーと紅茶の匂いで目覚めた。
私だけローブのまま。
彼は昨日と同じ格好に戻ってた。
こんな事はいろんな形で過去に何度かあったけど、
自分の中では想像以上に自然に時間が流れてた。
紅茶を飲み歯磨きしてまたベッドに戻る私。
彼を手招きして
「手をマッサージして」
って手を出したら
「困るなぁ」
って。
「手だよ。手。」
私はオネダリするように言った。
。。。。。。
私からのキスで始まった。
彼の体を全部その日に好きになった。
今の夫と知り合った。
いつ?か思い出せないほど昔のような、
つい去年の事のような。
私にとってはあまり印象ない相手だった。
兄の様に接してくれるのでそれに甘え心地よかったが、
恋愛対象にはならないと思ってた。
あんまり男を感じなかった。
異性に接する時は、ある程度ドキドキ感が必要だと思うのだが、
その頃の夫を思う私の気持ちは、驚くほど冷めていたように思える。
日本からの出張者の割りに、
堂々たる話しっぷりでネイティブに近い英会話力。
日本の某大学を卒業後、こちらのユニバーシティも出ているとのことで、
ちょっとしたエリートだったらしい。
ふぅーん。そうなのって感じだった。
逆にそういうの知って白けちゃってた私。
1度だけ航空会社の手違いでファーストクラスになった時、
後から彼が私の隣に座った。
「あ。どうも。。。」
仕事が抜けた感じの彼はラフな格好で、
髪型も違ってた。
私物が嫌味じゃなく、
持っていた文庫本も題名は忘れちゃったけど
「いい感じ」
って思った。
長い長いフライト時間が、
ゆったりのんびり充実した。
彼の話が全て面白かった。
大して飲んでないのに酔った。
彼に酔ってしまった。
密室だったせいか、気圧が薄かったせいか、
理由は全然わからないのだが。
成田に着く頃にはなんとなく「離れたくない」って思ってしまい、
その願い通り彼は私をストレートに誘ってくれた。
「疲れたね。横浜まで帰れるかな。もし良かったらだけど、
家に帰る前にもう少しだけのんびり話さない?」
ごくごく自然に。
都内のホテルでは普通に一つの部屋を取り、
シャワーを浴びそこのローブを着てベットで寛いだ私。
大きなスーツケースを開けるのも面倒で、
下着や着替えの心配をするより、
とにかく足を伸ばして寝転びたかったから。
彼はギラギラすることもなく、
そのままの格好で私の横に座りあれこれ話をするうちに、
私はうつらうつら夢の中へ。
夜中に目覚めると私に背を向けて彼は眠ってた。
何もしてこなかったことにちょっとだけ不満だったけど、
このタイミングで何かあったらあったで、
イヤだと思った。
体は気持ちよくなっても、
心はシラフというか。
そんな事を考えながらもまた眠りにつく。
モーニングのコーヒーと紅茶の匂いで目覚めた。
私だけローブのまま。
彼は昨日と同じ格好に戻ってた。
こんな事はいろんな形で過去に何度かあったけど、
自分の中では想像以上に自然に時間が流れてた。
紅茶を飲み歯磨きしてまたベッドに戻る私。
彼を手招きして
「手をマッサージして」
って手を出したら
「困るなぁ」
って。
「手だよ。手。」
私はオネダリするように言った。
。。。。。。
私からのキスで始まった。
彼の体を全部その日に好きになった。
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